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カテゴリ:Sd.Kfz.222( 8 )

Sd.kfz.222   21.Panzer Division,North Afrika

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"Sd.kfz.222 21.Panzer Division,North Afrika" Yuya Tsukada 2010
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制作記
1 序章
2 コンセプト、キット選定、組み立て(1)
3 組み立て(2)
4 組み立て(3)、ボディーテクスチャ
5 エンジン、インテリア、ボディ塗装
6 タイヤ、LED
7 ボディーテクスチャ、消火器、ベース、フィギュア
8 完成
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by modelersbench | 2010-04-26 20:38 | Sd.Kfz.222

Sd.kfz.222   21.Panzer Division,North Afrika

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塗装のひび割れた表現はファレホのクラックドメディウムを使用した。
通常の車輌では必要のない表現だが、炎上後における装甲板のテクスチャとして施してみた。
炎上後、実際このような状態が見られるわけではなく、あくまでイメージの上での塗装的演出ということを付け加えておく。
クラックドメディウムはコントロールが難しいため、これらの塗装テクニックは機会を見てまとめて別項で紹介したいと思う。
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今作のポイントのひとつである消火器は、プラ棒を切り出したものをベースとし、真鍮製のハンドルや噴射ノズルなどを
取り付けて再現した。
使用前の車体に取り付けた状態ばかりが目立つ消火器だったが、今回は車輌のおかれた状況を伝えるアイコンとして、
使用済みの状態で配置し、小さいながらも作品における重要な脇役として活躍してもらった。
噴射後の消化液や地面の灰や砂地は、イメージを優先しながら抽象的な模様で表現した。

これ以上足す事も引く事も出来ない程に厳選し、最低限の情報に絞り込んだ上で、既存のディオラマのスタイルとは
少し異なる形のレイアウトでまとめた。過去の作例には見られないような雰囲気を作り出すつもりで、特別に意識しながらデザインした。
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未練を残しつつ撤退する乗員という設定で作製したフィギュア。もっと躍動感のあるポーズでもマッチしそうだが、これよりさらに目線が散ることを避けるため、元々添えようと思っていたものの塗装途中で制作打ち切りに。

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単品作品ということで、残骸だけで情景が想像できるように考慮しなければらならない。
その一例が、以前紹介したこのジェリカン。完全に内側まで貫通するように開口し、水がこぼれ出ている表現を施した。
誤って倒してしまったのか、あるいは消火のために水を掛けようとしたのか、いずれにしても、そういったあわただしい人の動きがあったという状況を鑑賞者が想像できるように、車両の周辺に設置しておいた。
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by modelersbench | 2010-04-12 20:20 | Sd.Kfz.222

Sd.kfz.222  21.Panzer Division,North Afrika

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炎の表現については、いつか取り組まねばならないと思い試行錯誤していたのだが、その性質から模型表現としては最も難しい部類のものだ。
これはモデラー共通の認識のようで、戦場の光景としてはめずらしくない炎の存在だが、再現しようとしている作品は非常に少ない。
単純に炎の形をした物体として造形してしまうと、火のうねりに合わせていちいち影ができてしまうため、それが炎としてのリアル感を損なう原因になるとは考えていた。
さらにあの強烈な光は、通常の塗料で再現する事は難しく、それらしく描くことはできそうだが本当にリアルに見える一線を越えることは難しいようだ。蛍光塗料や蓄光塗料などもあるのだが、炎の透けた実体を再現するには困難な上、経年劣化の懸念もあるため、今ひとつ決め手に欠ける。
塗装の場合どうしても表面の質感が浮かび上がってしまう事から、つかみ所が無く、自己発光する光としての炎の存在は、塗装表現では鬼門となる原因のように思われる。
撮影のテクニックなども駆使すれば、それなりに見せることも可能と思うが、様々な展示環境で現物を鑑賞したとしても、できるだけ一定の再現性を保てるような表現を目標とした。

以上の事から、思い切って以前より試してみたかったLEDのギミックを仕込んでみた。
実験も兼ねているため、大きな炎というより火種程度の大きさからまずは挑戦してみることにした。
近頃は多目的用途に合わせ多種のLEDが開発されており、主に携帯電話などに使用される極小のチップLEDも一般市場に出回っている。耐久性や輝度に関しても昔からある電球に比べ、大幅に性能が増しており申し分ない。
今回使用したチップLEDも、一コあたり50円前後といった具合に安価で購入することができるので、もっと模型に使用されても面白いと思う。
本来、模型作りにはそういった工作の要素も多分に含まれていたはずで、このような観点から見れば、まだまだ新しいアイデアが生み出せるような手ごたえを感じた。
できれば煙の再現も試したかったが、20cm四方程度のベースに、人工的に黒い煙を発生させる装置を仕込むことは難しいようだ。

こういったギミックを使用する場合は、「何を見せたいのか」というポイントをハッキリさせることが重要だと思われる。
AFV模型で言えばあくまでもメインはプラモデルと考えた場合、電飾に過剰さが増すと陳腐な作品になってしまうし、おもちゃっぽく見えてしまうため、見せ方の妙は必要だろう。
ギミックが無かったとしても、十分に見せられる作品に仕上げておく。これを前提とした方が良さそうだ。
加えて長期展示の場合は、電池の寿命もあるため基本的にOFFの状態にしておかなければならない事を考えても、無点灯時に意味不明な作品になってしまったり物足りなさが感じられては困るというわけだ。

ベースの作製だが、内部に電池や配線を仕込まねばならないため、後から収まらない事が無いよう配置を決めておき、あらかじめ必要な内容量を割り出しておいた上で箱型の土台を組む。スイッチをどこに付けるかなども入念に検討しておく。
電飾の構成だが、燻った炎を演出するため、ろうそくICを試してみた。通常付きっぱなしの光だが、このチップを挟むことにより、ろうそくの炎と同様にまたたき点滅しながら、ゆらゆらと火が揺れる効果をもたらすチップだ。
チップ単体でも発売されているが、今回は基盤などがセットになったLEDキャンドルキットを使用した。
このキットの内容で必要なものは一通り入っているが、炎の光をキャンドルキット単体よりもさらにリアルに見せる為、このキット以外に常時点灯のLEDを併用した。
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内部の構成に関しては極々単純なもの。難しいのは光量と光源の位置決め。
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LEDの点灯テスト。光の色と光量の具合をチェックしイメージ通りに煮詰めていく。

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切れ目から光を漏らすわけだが、LED球自体を直接見せるとリアルさに欠けるうえ、光が強すぎるためタイヤの内側につや
消し半透明のビニールを詰めて、オブラートで包むように若干光をやわらげておいた。これはタイヤだけでなくベースのLEDに
おいても同様で、板にあらかじめ穴を開けておき、その上に半透明のビニールを敷いて、内側から光を当てるようにした。
LEDは種類によって光を照らす範囲が限られており、タイヤ内部ともなれば更に狭められてしまう。タイヤ全周に渡ってこれを
仕込んでおくことにより、効率的に光を満遍なく行き渡らせる効果もねらっている。所々クリア系塗料で着色しておけば、光の
色に変化を付けることもでき、よりリアルに見せることができる。

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LEDが失敗した場合の備えとしてタミヤsd.kfz.222付属のタイヤを加工し、ダメージタイヤを数パターン作製しておいた。試しに蛍光塗料などで着色してみたが、ハイコントラストで撮影しているためそれらしく見えてはいるものの、やはり実物はどうしても周囲の照明に影響を受けてしまうため、展示環境によって再現性が左右されてしまう。
炎と同じように自己発光するLEDは、そのあたりは安定しており、周囲の照明を完全に落としたとしても、夜間の灯火として演出することが可能だ。
次回はこれを応用して、赤熱した排気管の再現などに取り組んでみたいと思う。
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by modelersbench | 2010-04-07 22:03 | Sd.Kfz.222

Sd.kfz.222  21.Panzer Division,North Afrika

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鎮火直後を想定して錆を描き込まず、煤だらけのエンジンルームをイメージしながら塗装した。
最終的には車体上部をかぶせ、4箇所のハッチから内部を覗かせる形となるため、部分的に燃え残った表面の
金属色をアクセントとなるようにした。
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エンジンルームの塗装
Mr. カラー
32 軍艦色2
33 つや消しブラック
212 アイアン
213 ステンレス
SM04 スーパーステンレス

ガイアカラー
222 オキサイドレッド

パステル粉
油絵具
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側面のハッチ付近の散乱した布やユニフォームはエポキシパテで作製。
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エンジンルーム同様、車輌内部も煤で真っ黒に。
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メインの機銃はRBmodelの独 2cm FlaK 38 金属砲身を使用。
ホビーボスは砲架台を砲塔に接着する形で1ユニット化しており、床面の台座に備え付けるトライスターとは
装着方法が異なる。
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車体上面のグリルは紙創り HOBBY BOSS sd.kfz.222ハニカムデッキセットを使用。
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付属のエッチングでは網目状になってしまっているが、格子状の構造を正確に再現している。
車体上部は目立つため非常に効果的に映る。

塗装前の様子を撮影していなかったので、紙創りさんの許可のもと写真をお借りしました。この場を借りてお礼申し上げます。
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前回のキヤコン出展作であるPz.Kpfw.IV Ausf.F2(G) 21.Pz.Divは、同じ北アフリカ戦線で、これより進撃という
設定にした。
今作では、逆に走行不能となった車輌を再現するということで、作品として対になるような関係となる。車体色も同様の
色を再現して施した。
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by modelersbench | 2010-04-02 21:13 | Sd.Kfz.222

Sd.kfz.222  21.Panzer Division,North Afrika

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予備タイヤはタミヤのキットから流用し、エポキシパテでカバーを被せて、引火し溶けて捲れ上がった様子を再現した。
タイヤは原型を留めるような形で、ゴムの部分にホットナイフで溶けたダメージを施した。
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燃えて塗料が溶け剥がれた表現は、リキテックスのブレンデッドファイバーで造形した。

今回は塗装前にテクスチャを再現しておいたが、初めに下地を塗装しておいた上から施す方法もあるので、また別の機会に
紹介したいと思います。
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車体上面を被せて全景を見る。前部フェンダーの厚みが気になったので、この後、真鍮板を切り出して置き換えておいた。
ライオンロアのエッチングセットにも入っているのだが、アフリカ戦に投入された222ではあまり見かけない幅広なタイプなので、
キットと同タイプのフェンダーを作製した。
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by modelersbench | 2010-03-30 21:37 | Sd.Kfz.222

Sd.kfz.222  21.Panzer Division,North Afrika

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砲塔はライオンロアのエッチングを使用したが、砲塔リング径の差からややゆるくなるため、キットからリングのみ
移植してフィットさせた。
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フェンダーは若干角度とステーの長さ調整が必要だが、現物合わせで調節しエポキシパテで車体に取り付けた。
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エッチングはすべて半田付けで作製。
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雑具箱などのヒンジは中にピンを通すタイプとなっており、すべての蓋が可動できるようになっている。

追記
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左からホビーボス、トライスター、タミヤ
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左からトライスター、タミヤ
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8tハーフトラックの項で、Kar98kにスリングを付け忘れていたので装着しておいた。
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皮ベルトは0.5mm幅洋白帯を使用、金具は0.15mm厚真鍮板で作製した。
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by modelersbench | 2010-03-27 23:06 | Sd.Kfz.222

Sd.kfz.222  21.Panzer Division,North Afrika

今作で個人的なテーマとして挙げるのが「錆びを使わないクラッシュモデル」つまり炎上後間もない時間を
表現した情景ということになる。
同時に炎の表現として予てから試したかった方法があったため、これを機に作品の中に盛り込む事にした。

クラッシュモデルで圧倒的に多く見られるのが鎮火後しばらく時間が経過して、錆びが多く発生したものだろう。
戦場写真を見ていると実際そのような光景も見られるのだが、よく観察すると鎮火からさほど時間が経過して
いないと思われる写真が多い事に気がつく。
模型の退廃的表現として、錆びというのは一番わかりやすい記号であることは間違いない。
自分で塗装していてもつくづくそう思わせられる。
しかし、今回は個人的テーマに合わせて、そのような表現をあえて持ち込まずにクラッシュモデルを制作していく。


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以上のようなシチュエーションから、エンジンルーム内部を見せるため、エンジンのパーツが入っている他、インテリアも
再現されている、ホビーボスのキットを選択した。
キット付属のエッチングに加え、砲塔、フェンダー、雑具箱は、ライオンロアのSd.Kfz.222 for TAMIYAのエッチングを
使用した。現在のところタミヤ用のみ発売されているがエッチングで置き換えたかった部分が、ほぼそのまま流用できる
いうことがわかり採用の決め手となった。
トライスターのsd.kfz.222はボディサイズの関係から、他社のエッチングでは流用しづらく候補から外したが、タイヤに
関しては今作において重要なポイントになると想定していたため、ホビーボスの物よりもやや大き目ながら採用した。

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エンジンはキット付属の物をベースに、ジャンクパーツやエナメル線を使いながらディティールアップした。
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ホビーボスのキットでは床面の滑り止めパターンも再現されている。ハッチを開放した状態を再現する場合
目立つ部分だが、トライスターのキットも、せっかくインテリアを付けるならば是非再現してほしかった。
或いはパターンが刻まれていない車輌もあるのだろうか。
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by modelersbench | 2010-03-25 21:56 | Sd.Kfz.222

Sd.kfz.222  21.Panzer Division,North Afrika

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今回のエントリーから、以前制作したSd.Kfz.222を紹介します。
当時撮影した写真と、同時に書いていた本文を補足しながら掲載していく予定です。
昨年12月初旬より制作開始し、約2ヶ月の期間を経て完成しました。
当ブログでは8tハーフトラックをレポートしていましたが、一方でこのSd.Kfz.222を制作していたわけです。
キヤコン出展作の予定であったため、紹介する間もないほど急ピッチで取り掛かりましたが
結果的に金賞、童友社賞、AM賞を頂く事ができ、光栄に思います。
今後も、さらに洗練された作品が生み出せるよう、精進していきたいと思います。
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by modelersbench | 2010-03-22 14:48 | Sd.Kfz.222