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カテゴリ:Jagdpanzer IV L/70( 20 )

Jagdpanzer IV L/70

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"Counteroffensive" Yuya Tsukada 2011
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前作のkfz.222では、趣向を凝らした仕掛けと極力無駄を排す方向で作品を煮詰めて行きましたが、
今作では対照的に戦場で起きたであろう光景をありのままに描き、戦争をモチーフにした作品の
在り方について真正面から取り組みました。
鑑賞者によっては、一部の表現において不快感や嫌悪感を示す方が居られるかもしれませんが、
それは実際の戦場で繰り広げられる凄惨な光景を目撃した場合も、同様の感情が沸き起こるはずです。
つまり、リアルな情景を再現する事、或いは戦争をモチーフとする事は、本来それだけ感情に訴えかけ
揺さ振りを起こす要素であり、重大な役割を果たす物です。
今作はその本質を包み隠さずダイレクトに表現した、自身としては第一弾目となる作品です。

1 車輌組み立て
2 フィギュア制作
3 シャックル考察
4 光と影迷彩考察
5 ベース
6 JagdpanzerIV塗装1
7 JagdpanzerIV塗装2
8 シュビムワーゲン+乗員塗装
9 パンツァーシュレックチーム、アメリカ兵塗装
10 完成
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by modelersbench | 2011-05-08 21:28 | Jagdpanzer IV L/70

Jangpanzer IV L/70

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メール等でメッセージを頂きました皆様ありがとうございます。順次返信しておりますので今しばらくお待ちください。
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by modelersbench | 2011-03-20 13:26 | Jagdpanzer IV L/70

Jangpanzer IV L/70

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シュビムワーゲンに合図を送る兵士。これもウェザリングや艶の調整が施されていない段階のもの。
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パンツァーシュレック射手と装填手。
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12体目のフィギュア。Dragon 6378 U.S. Army Tank Riders 1944-45から改造。
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限りなくリアルな生々しさを表現したく、今回制作したフィギュアの中でも最も力を入れて着色した。
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by modelersbench | 2011-03-01 22:09 | Jagdpanzer IV L/70

Jangpanzer IV L/70

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シュビムワーゲンとフィギュアもベースに設置後、追加のウェザリングや最終的な調和を取る為の補足的な塗り足しを
施していった。
タイヤは新撰組シュビムワーゲン用広幅タイヤセットを仮付けしてバランスを見る。
キット付属のタイヤは泥濘地帯では心許なく華奢な印象。記録写真でも見られる様に、キューベルワーゲンと同タイプの
タイヤも多用されていたようだが、シュビムワーゲンのタイヤは本来こちらが純正との事。
水陸両用としての丸っこいシュビムワーゲンの車体には、このワイドタイヤがよく似合うように思える。
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フィギュアを含めたカラーリングに関しては、車体のグレーをベースにイエローからグリーンの狭い色相の間で
表現しているが、隠し味的に補色を挟み込んで各色引き立たせたり、数色の塗料を薄く塗り重ねるなど
狭い中でもできるだけ多様な表現を施した。
デュンケルゲルプだけでもパンツァーシュレック、パンツァーファウスト、車体の迷彩とすべて微妙に異なる色味を
作製し、さらにウェザリングや各色で明暗色を用意し変化を付けておいた。
ただし工業製品の場合、あえて完璧な同色を多用する事で量産品らしさを表現する手法もあり、この場合
ケースバイケースと言える。
今作で制作した2台の戦車の場合においても、ほぼ同時期に同工場で製造された戦車という設定から、その
塗装色や迷彩パターンも全く同様の物を用いて表現した。
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フィギュア制作の項で、ヘッドや頭蓋骨の造形を裸眼の限界まで挑戦したおかげの副産物とでも言えばよいのか、今回
瞳を描き入れる際、全く手元が狂うことなくスムーズに筆を運ぶ事が出来た。この工程はヘッドの塗装で一番身構えて
しまう場面だがあっさり終了してしまい、予想していなかった部分で自身の技術が向上しているのを実感した。
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by modelersbench | 2011-02-26 10:51 | Jagdpanzer IV L/70

Jangpanzer IV L/70

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フィギュアを制作する段階から各人の動きや車輌との位置関係をイメージしていたので、それに合わせて
ベースに仮配置し、改めて全体の構図を確認する。
発砲スチロール板に周囲を1.5mm厚の木材で囲ったものをベースとし、大きな凹凸のある部分は切削の
しやすいスタイロフォームで造形を施しておく。
今回はキヤコンの規定に従いサイズ一杯の(a)35cm×(b)25cmとした。高さは25cm以内となっている為
高さを稼ぎたい作品の場合は、予めベースを含め全体的な構図を検討する際に注意が必要。
変形サイズも可能で(a)+(b)は60cm以内であれば可と規定されている。

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上記ベースの上からウッドフォルモ等を使用し地面の作製に取り掛かった。
乾燥後は泥や雪を積もらせるため、その分は控えた分量で地面を盛る。
この時点で車輌の走行跡を刻み込んでおく。
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地面制作としてはI号自走重歩兵砲の応用だが、以前はほとんど雪が解けて春の新芽が出ていた情景に対し
今作では雪を多く残し、泥と共に車輌に踏み均された情景を作成していった。
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by modelersbench | 2011-02-23 22:26 | Jagdpanzer IV L/70

Jangpanzer IV L/70

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今作で登場するフィギュアは全12体。11体しか写っていないので、おや?と思う方もおられるでしょうが、実は
フィギュア制作の項では紹介から除いた1体が存在するので、そちらは後日掲載する予定です。

ひとまず11体のフィギュアから、おさらいを兼ねて使用キットをざっとまとめておきたい。
無加工の状態では、どうしても製品指定のポーズの影響から、自身のイメージが犠牲となってしまう部分がある。
ボディはレジンフィギュアを使用せず、加工のしやすいインジェクションキットのみに留め、改造やスクラッチを
駆使しながら思い描いたポーズを作製していった。
比較的使用頻度が高いであろうレジンヘッドは戦車兵の2体に使用。それ以外のヘッドはインジェクションフィギュア
から吟味して流用加工し使用した。

戦車(1)中央 ZVEZDA German Infantry. Eastern Front Winter1941-1942、ヘッド:ZVEZDA
戦車(1)左 Dragon 6275 Flak Artillery Crew、ヘッド:TANK A-3 German Heads #4
戦車(1)右 Dragon 6090 German 12cm Grenatwerfer 42w/Crew、ヘッド:Dragon


戦車(2)左 Tamiya 後期型パンター付属戦車兵 ヘッド:Hornet HGH08 German SS Officers' Crushed Caps
戦車(2)右 フルスクラッチ(1) (2) (3)

シュビムワーゲン運転手 Dragon6456 German Officers Kursk1943、ヘッド:Dragon 6144 Commanders Conference
シュビムワーゲン助手席 Trister 009 ドイツトロピカルパンツァークルー、ヘッド:Dragon 6275 Flak Artillery Crew
シュビムワーゲン後部座席 Dragon 6144Commanders Conference、ヘッド:Dragon 6513 Winter Panzer Riders


兵士(1) Dragon 6091 Ambush at Poteau Ardennes 1944、ヘッド:ZVEZDA 3610 German Pak36ATGun w/Crew


パンツァーシュレック射手 Dragon 6194 Panzergrenadiers, Wiking Division (Hungary 1945)、ヘッド:スクラッチ
パンツァーシュレック装填手 Dragon 6154 Winter Combat、ヘッド:ZVEZDA 3610 German Pak36ATGun w/Crew
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by modelersbench | 2011-02-21 20:37 | Jagdpanzer IV L/70

Jangpanzer IV L/70

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1両目
まずは一通りウェザリングを施した状態。ベース作製終了後に設置し、さらに状況に合わせたウェザリングを追加する。
生きた車輌を前提に情報を整理し、むやみに手数を増やさないよう厳選しながら施していった。
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情景としては冬の泥濘地帯を想定している為、履帯には泥を付着させておく。
特に足回りは、ベースへ設置した後では手が届き難くなる箇所なので入念に施しておく。
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2両目
ほぼ同時期に生産された車輌として1両目と同様に光と影迷彩を施した。但し生産時期的に過渡期の状態を示すように
排気管や上部転輪は別パーツを装着させ、微々たる違いを再現しておいた。
1944年9月生産車の仕様としては、こちらの方がポピュラーのようだ。
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by modelersbench | 2011-02-13 22:05 | Jagdpanzer IV L/70

Jangpanzer IV L/70

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前回の項で検証した手法を用いて車体に光と影迷彩を施していく。
始めにオリーブグリュンをベースとしたロートブラウンとの2色迷彩を塗装する。
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ステンシルはくり抜きやすさを重視し、幅広のマスキングテープを使用した。
作製したステンシルを角度を変えて当てがいながらドゥンケルゲルプを噴き付けていき、ステンシルを剥がした後
さらに所々オーバースプレーする。
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キットのシュルツェンは一体型になっているため、0.3mmプラ板を使用し個別に作製しておく。
最終的にはこちらにも光と影迷彩を施すが、まずは塗装の勘を取り戻す目的で錆塗装をしてみる事に。
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裏側はコの字型のステーを装着。リベットは省略。
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シュルツェンを利用し車体上面にウェザリングを施す。
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エンジンデッキにはパンツァーファウスト60の木箱やジェリカン等を搭載し、エポキシパテで作製したツェルトバーンを被せておく。
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ツェルトバーンには、武装親衛隊特有の図柄である柏の葉迷彩(秋季)を描き込んでいく。
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by modelersbench | 2011-02-09 19:16 | Jagdpanzer IV L/70

Jangpanzer IV L/70


木漏れ日 (komorebi) / *SuiKa*


本項より塗装作業に入る予定だが、その前に今回施す迷彩パターンについておさらいしてみたいと思う。
洋書等ではAmbush(待ち伏せ)やLicht und Schatten(光と影)と解説されている迷彩パターンである。
これは工場で迷彩塗装される図柄として1944年8月19日付けで発令された。

デザインとしてはパターンの中に、木漏れ日からイメージされたと思われる斑点が散りばめられている。
つまり木々の間で迎撃する戦術が考慮された迷彩となっており、攻めから守りの戦況へと転ずる事となったドイツ軍の
教理の変化が伺える。
塗装色は1943年に制定された3色(ドゥンケルゲルプ、オリーブグリュン、ロートブラウン)と円や楔形の斑点が多用され、
その境界線はくっきりと表現されているのが特徴だ。
車輌に施す塗装としては異常なまでに凝ったパターンの迷彩であるが、このような手間と技術を必要とされるであろう
迷彩に関しては、発令の通り工場で塗装されたという点で共通している。光と影迷彩を模した手製の現地迷彩も存在
するが、その塗装クォリティと比較しても明確である。

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光と影迷彩と言えばアルデンヌ戦のケーニッヒスティガーや他多数の車輌に見られる(A)で、典型的な3色迷彩に
小さな丸い斑点を散りばめた図柄か、或いはヘッツァーに施されている(B)のような、さらに複雑に記号化された図柄を
思い浮かべる方も多いと思う。
今回モデルにしたラングの場合、上記の例で言えば(B)に近いように見えるがやや異なっており、1944年8月頃生産の
パンターにも施されていた図柄(C)とほぼ同タイプである。
その他にも近似する図柄はいくつか存在している。これらはいわゆるディスク迷彩や葡萄迷彩等と呼称されているもので、
その丸い形状にちなみ、バリエーションの多い光と影迷彩の中で明確に分類する目的からそのように呼称される事と
なったと思われるが、いずれにしてもすべて光と影迷彩におけるバリエーションのひとつである。

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このような図柄(D)もあり、こちらは戦車よりも自走砲に多く見られるようである。ドゥンケルゲルプベースの3色迷彩だが
オリーブグリュンとロートブラウンがほぼ正円と見られる斑点で構成されており、正しく葡萄の房と呼ぶにふさわしい
デザインのようだ。
シュトゥルムティーガーに見られる(E)は(B)ほど複雑ではないが若干その面影を残しつつあり、さらに簡略化し
デザインを滑らかにしていくと(A)に近づいていくと思われる。系譜的には丁度(A)と(B)の中間に位置する図柄と
言えるのではないだろうか。
このような関連性から、光と影迷彩は(B)を元に簡略化やアレンジがなされてデザインが派生したようにも推測できる。
ヘッツァーは初期型防盾を備えた8月以前の生産型で、既にこの図柄(B)が施された車輌も存在する。
修理等の際に工場で再塗装された可能性もあるが、そうでないとすると発令より早い段階で光と影迷彩が
採用された車輌であり、この図柄の基礎となった可能性が高い。

それにしてもなぜこれだけ多種の図柄が考案されたのか?光と影迷彩に関してどの程度具体的なガイドラインが
定められたのかわからないが、前述の通り、施された車輌やそのデザインからある程度カテゴライズ出来る例を見ても、
原案を元に特定の工場や戦地で図案化されたと考えるのが妥当なところだろう。
あまり長くは続かなかったようだが、実験的にバリエーション展開する事により、生産性も含め最も合理的なデザインを
選定しようとしていたのかもしれない。しかしながら塗装に掛かる手間や塗料そのものが不足する事態となり、通常の
2~3色迷彩で引き渡された車輌も多数存在する。
特に現地塗装ともなれば、限られた作業環境からそれなりの台数に施していかねばならず、複雑な(B)などを
再現するのは困難な事だろう。記録写真を総合すると、最終的には度々目にする事ができる(A)のように、シンプルな
図案に落ち着くのが自然ではないだろうか。

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現地で施したと思われる光と影迷彩。スプレーガンのみで塗装されているようだ。

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模型的に気になる要素としてはやはりその塗装方法だろう。独特の図柄ゆえステンシルのような物が存在していた
と思われるが、塗装工程の詳細や写真は残されていない。しかしながらその図柄を解析すればおおよその工程は
想像する事ができる。
円形のマスキングを見た目どおり大量に貼っていく方法と、楔形に抜いたステンシルを使用する方法で、既に
模型の作例においても大抵はどちらかの手法が用いられているようだ。

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さて、肝心のラングやパンターに施された光と影迷彩だが、実車は円の大きさが統一されておらず大小様々で、正円と
言うよりも楕円やむしろ円形とも言いがたい歪な形状のものまで確認できる。このようなパターンが生まれる事を
推測すれば、これは楔形のステンシルを使用している可能性が高いのではないだろうか。塗装してみるとわかる
のだが、楔形の組み合わせによっては、このような形で中途半端に歪な形状が生まれてしまう事があるのだ。
円形のマスキングを用いる手法ならば正円で統一する方が容易なはずで、わざわざこのような妙な形状を貼るとは
考えにくい。実際作例においても、マスキングを貼る手法は正円のポンチで抜かれたものがほとんどのようだ。
あえて模型制作に使用するならば(D)のような図柄に適した手法と言える。
加えて最も決定的となったのは、よくよく記録写真を見てみると同じ楔形の繰り返しが発見できる。
ステンシルの角度を変えながら塗料を噴き付けていくと、ほとんど見分けが付かなくなってしまうようだが、下画像の赤枠に
示した通り、同じ角度で繰り返し使用されたと思われるパターンが確認できた。
さらにこの車輌以外にも同様の塗装例がいくつか見受けられる。したがって今回の塗装では、より実車のパターンを正確に再現するため楔形のステンシルで図柄を表現していくことにした。

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ヘルマンゲーリング戦車連隊の01号車。

オーバースプレーで隠れてしまっている部分もあるが、主に赤点を基準に見て頂けるとわかりやすいと思う。
一見ランダムに見える光と影迷彩でも、同様のパターンが連続して使用されている場合もある。
ここで使用されたステンシルは、赤枠の通り正方形のパネルであったと推測される。

ラングは写真が不鮮明で識別が困難な上、散りばめられた楔形はパンターと比較するとランダム性が高い。
これはおそらくステンシルの角度を変えながら塗料を噴きつけていると思われ、パンターのように確実なパターンの
繰り返しは発見できなかったが、図柄の種類からして同様の手法で光と影迷彩が表現されているはずだ。

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余談だが、楔形のステンシル以外を用いた手法も挙げておきたい。例えば(D)では正円に近い円が所々独立して
存在しており、これは円形のステンシル又はマスキングを使用した物だと思われる。
Panzerwrecks4のp26と裏表紙に掲載されている3号戦車回収車の写真では、楔形だけでなく上記と同様に円形が
使用されている。パターンを解析すると円を花びらのような並びでマスクし、その上から塗料を吹き付けたと思わしき
模様が浮かび上がっており、通常施される光と影迷彩とは違う幻想的な図柄が特徴である。
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by modelersbench | 2011-01-15 16:11 | Jagdpanzer IV L/70

Jangpanzer IV L/70

4号駆逐戦車のエンジンデッキには、C字型シャックルが2箇所のブラケットで固定されているのだが、モデルアート
増刊のAFV PROFILE1によれば、これはS字型シャックルの可能性があるのではないか?と記載されている。
実はキットを作製の際この点については気に掛かっていた。というのも本誌に記載されている通りC字型シャックルを
取り付けた場合、横のハッチにやや乗る形で干渉してしまい、このままではハッチが開閉できない位置関係と
なってしまう。若干ずらして接着する事で回避できなくも無いのだが、1台目のラングではブラケットをエッチングに
置き換え、シャックル自体は未搭載の状態にしておき、2台目も同様に回避するかどうかは保留にしておいたのだった。

C字型シャックルではない根拠については、現存しているラングのブラケット幅を採寸すると、そもそもC字型
シャックルが入らない可能性があるとされており、ブラケット自体も斜めに配置されている事から、C字型以前に
使用されていたS字型シャックルが寸法や配置においても妥当ではないかという仮説が立てられている。
S字型の場合、牽引重量の定格については不足があるとも言及されているが、正に目からうろこと言った内容の
記事であり、詳しい検証内容は本誌を一読する事をおすすめしたい。

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C字型シャックルを搭載する場合、縦に配置すればハッチに干渉する事も無いはずだが、なぜか斜めにブラケットが
取り付けられており疑問の残る位置関係である。
S字型シャックルであれば、ブラケットが斜めに配置されている事や幅の寸法についても説明がつく。
ただしラングを牽引する場合は定格重量が0.8tオーバーしてしまうようだ。

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4号駆逐戦車はエンジンデッキの鮮明な写真が極めて少ない。デッキ側面の防護板によってほとんど隠れてしまうのだ。
手持ちの資料の中からそれらしき写真がないか探してみた。
PanzerWrecks7のp69にソビエトによって鹵獲された4号駆逐戦車の写真が掲載されている。ツィメリットコーティングが
施された車輌のため、L/48或いは初期型L/70ラングではないかと思われる。
形状からしてS字型シャックルのように見えるがどうだろうか?
牽引ワイヤーの末端にも見えるが、ラングには牽引ワイヤーの装備は元々無い。他から流用した可能性はありえるが
写真だけでは判断が付かず微妙なところだ。

以上の通り今だ解明されていないこの疑問点だが、C字型シャックルでは説明の付かない点も補えるおもしろい説なので、
本作の2台目はS字型シャックルを搭載させてみる事にした。
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by modelersbench | 2011-01-10 15:20 | Jagdpanzer IV L/70