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Pz.Jg.Abt.1, 1.SS-Pz.Div. "LAH" Poteau,Belgium 1944

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1/35ヘッドの作製
前回に引続き作製した1/35ヘッドに耳を付け加える。
耳穴の位置にアタリを付けた後、エポキシパテでその周辺を覆うように耳を造形していく。
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極力耳の形状を再現してみた。
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左は1/35頭蓋骨の試作
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頭蓋骨もヘッドの作製時と同様、プラ棒の先端にエポキシパテを付け大まかなシルエットを出す。形状が複雑な為、一気に形状出しをするよりも、部位別に分けた上で段階的に付け足していく方が正確な形状を出しやすいだろう。
歯と下顎はより立体感のある構造で入り組んだ部位なので、まずは頭部から上顎骨、下顎骨、歯の順に進行していく。
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硬化した頭部に上顎骨の形状を出した後、下顎骨を付け加える。
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歯を付け加えてひとまず完成。
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試作の頭蓋骨に眼球を仮接着する。眼球として使用したのは0.7mmステンレス球。
成人男性の眼球を直径約24mmとすると1/35で最適なサイズは0.7~0.8mm。1mmではやや大き過ぎるようだ。

半乾燥させたピットマルチの先端にステンレス球を付着させておき眼窩内に挿入する。
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今回は試作品だが、この上から肉付けしていく場合はピットマルチではなくパテで隙間を埋めて固定してしまった方が
眼球が不安定にならずに目元の造形が施しやすいと思われる。
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by modelersbench | 2010-11-24 22:49 | Jagdpanzer IV L/70

Pz.Jg.Abt.1, 1.SS-Pz.Div. "LAH" Poteau,Belgium 1944

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フィギュアの改造が順調に進行しているので、本項ではヘッドを作製してみたいと思う。
以前制作した1/16では表情を大幅に変更する為にキット付属のヘッドを改修したのだが、どうしても元の
造形における影響が残ってしまった。
顔を全く別の表情へ変更するためには、改修よりフルスクラッチの方が余計な影響を受けずに、かえって楽に作業が運べるのではないか?というわけで、今回は改修ではなくすべてパテで造形していく事にした。

1/35ヘッドの作製
エポキシパテで5~6mmの玉を作り2mmプラ棒の先端へ取り付けた後、全体的なシルエットを整える。
2mmプラ棒は普段ヘッドの取り付け軸として使用しているもの。今回もヘッドの完成後にカットしてそのままボディに差し込む形とする。
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フィギュアヘッド向けにアレンジした骨格を作り、その上からエポキシパテを盛り付けながら形状出しをしていく。
骨格から綿密に計算された形状を出したい場合は、彫刻のように精巧な頭蓋骨を作製した上で、筋肉から肉付けをしていく方法が最良と思われる。1/35サイズでは正確な頭蓋骨を作製するだけでもかなりのテクニックと時間を要する為、ある程度ベースとなる肉付けがされた骨格を用意する方が、スムーズに進行できるのではないだろうか。
今後また制作の機会があれば、頭蓋骨の段階で眼球を仕込んでみようと思っている。その場合比較的パテに食いつきづらい金属球か、或いはガラス球や義眼と同様にアクリル樹脂等も試してみたいところだ。
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まずは大まかに顔の形状を整え、目鼻口の込み入ったパーツが集合する部分は、やや大きめにへこませておき硬化させる。
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硬化後、へこませておいた部分へパテを補填しディティールを入れていく。
ある程度形が出たところでサフェーサーを噴き、形状を確認しながら修正を施していく。
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正面だけでなくあらゆる角度からバランスを確認し、頭全体の輪郭を整える。
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顔の筋肉の隆起を再現し各部のディティールも煮詰めていく。アールのゆるい部分はラッカーシンナーでなだらかにし、パーツの込んだ部分は1500~2000番のペーパーでモールドを起こしながら表面処理をする。
極小サイズの場合は、少しでも肉付けしたりパーツの角度を変えると表情がガラッと変化する為、こまめに俯瞰で確認しながら作業を進めていく。
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側面からの確認。肉付けをしていくうちに鼻先から後頭部にかけての奥行きが広くなってきたようなので、顎のラインと同時に
調整したいところ。耳の追加は後日にでも。
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これからさらに細部を煮詰めていきたいわけだが、これ以上の微細なディティールはルーペ無しでは限界に達してきた。
塗装では裸眼でも辛うじて筆を運べるものの、造形の場合は表面処理などで発生する削り粉が少しでも付着すると
モールドの識別が困難になってくるのだ。
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グレースケールの画像を送って頂いたのでこちらに掲載しておきます。ありがとうございました。
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by modelersbench | 2010-11-16 21:38 | Jagdpanzer IV L/70

Pz.Jg.Abt.1, 1.SS-Pz.Div. "LAH" Poteau,Belgium 1944

追記
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装填手に引続き後編は射手の作製を紹介。
防盾無しのパンツァーシュレックにガスマスクというスタイルで作製した。
初期のパンツァーシュレックは防盾が装備されておらず、発射における噴流防護の為にガスマスクと手袋やフード類の
着用が推奨されていた。時期的には防盾が装着された改良型が配備されている頃だが、重量がある鉄製の防盾を嫌がり、
あえて取り外して使用する者もいたようだ。

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パンツァーシュレック
上 タミヤ ハノマークD型 Yパーツ
中 ドラゴン 6034 German Tank Hunters
下 ドラゴン 6374 Panzerschreck Teams 1944-45

今のところ最新の6374がベストかと思いきやそう言う訳でもなく、照準やハンドグリップ周辺のディティールは6034や
タミヤの方が繊細な形状となっており悩ましい選択を迫られる。防盾無しであればタミヤ一択であろうが、防盾付の場合
2個1にするのがベストと思われる。細かいディティールにこだわらなければ6374を使用しておけば問題ないだろう。

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タミヤは初期のRPzB 43を再現しており防盾は付属しない。
ドラゴンは防盾が装着されるようになったRPzB 54を再現しているが、防盾の面積にかなり差が見られる。
どちらかといえば6374の防盾が正確だが、それでも実寸換算すれば横幅がやや不足しているようだ。
ドラゴンは両者とも防盾裏のモールドが省略されているのが残念なところ。

後方リングのディティールはタミヤと6374はしっかり再現されているが、6034ではリングや支柱は省略されている。
ただしこの部分は折れやすいため、真鍮線で補強した方が良いだろう。
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ボディはドラゴン 6194 Panzergrenadiers, Wiking Division (Hungary 1945)を使用した。
腕を肘から切断しパンツァーシュレックを構えたポーズで肩、肘、手首の3箇所で角度を調整する。肩の部分は予め
切除しておき、重みが掛かるようにフィットさせた。

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エポキシパテでユニフォームへダメージ痕を作り、フードのボアも作り直す。

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長期使用したと思われるパルカで、フードのボアが所々剥げ落ちている写真を見かけたので同様に再現しておく。

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パンツァーシュレックは防盾無しで使用するため、ガスマスクを着用させる。

ガスマスクの作製

ベースとなるヘッドにエポキシパテを貼り付け造形していくが、後でマスクのみ取り外したい場合はヘッドを予め
ワセリンやシリコンバリア等でコーティングしておく。
レンズの枠は2mmプラ棒に1.6mmピンバイスで開口し、リング状にしてから目の位置に埋め込んでいく。
口のリングはやや楕円に変形させてから埋め込み、フィルターが装着されるパイプは1mmプラ棒を2段重ねにして
リング内に差し込み、上側を開口する。

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硬化後Hアイズ3クリアの1.5mmをはめ込んで様子を見ていくが、接着は顔の塗装後にした方が良いだろう。

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ガスマスクのヘッドはインジェクションやレジンでもあまり見かけないので、複数個作製して複製を取って置く事にした。

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試しに他のヘッドにピットマルチでガスマスクを仮止めし、ヘルメットを装着させてみる。
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大き目のヘッドや顔のディティールによっては浮いた状態になる事もあるが、隠れてしまう部分は切除してフィットさせれば
大抵のヘッドに適合する。
実質的に顔のほとんどの部分は隠れてしまう為、レンズから覗く範囲内で残しておけばよいだろう。
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装備品は後ほど・・・
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続き
片側の腕を接着し、肩からガスマスクケースに繋がるストラップをたすき掛けさせる。
弾薬盒と卵型手榴弾を装着。手榴弾は先端にリングが付いており、弾薬盒の蓋を留めるベルトに通して携行された。
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後部は銃剣、ガスマスクケース、雑嚢、水筒を装着。
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by modelersbench | 2010-11-08 23:23 | Jagdpanzer IV L/70

Pz.Jg.Abt.1, 1.SS-Pz.Div. "LAH" Poteau,Belgium 1944

追記
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シュビムワーゲン搭乗者以外にも対戦車兵を加える。
パンツァーシュレックは射手と装填手の二人一組で運用されるが、それに合わせて2体のフィギュアを用意する事にした。
本項では、まずは前編として装填手の作製から紹介。
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RPzB Gr 4322弾薬ケース
左 タミヤ ハノマークD型 Yパーツ 右 ドラゴン 6374 Panzerschreck Teams 1944-45
弾薬は専用の2本入り木箱に収納された。
タミヤは箱と蓋が一体成型で閉じた状態のみ
一方、ドラゴンの弾薬箱は付属の弾薬を内部に収納出来るようになっている。
6034 GERMAN TANK HUNTERS付属の弾薬は、形状の違いにより蓋が閉まらず収納しきれない。
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弾薬ラックの作製

弾薬ケースは木箱の他、兵士が背負うタイプで5本収納可能なバックパック型があるが、弾薬は1本あたり3.3kg。
5本すべて収納した場合の弾薬総重量は16kgオーバーとなり、背負って携行するには他の装備品も加えるとかなりの重量となった。
弾薬ラックは木製で、ビールケースのように差し込んで立てかけるタイプとなっている。肩から背に当たるハーネスは金属フレームとベルトで胴体に固定される。

弾薬ラックは写真から大体の寸法を割り出しプラ板工作。金属フレームは一筆書きの要領で、1本の真鍮線を折り曲げて再現した。
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フレームとベルトで構成されるハーネスは、当時の写真からでは判別不能な部分が多い。アウトドア用バックパックのショルダーハーネスの構造を参考にしつつ、推測を交えながら作製しておいた。

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ボディはドラゴン 6154 Winter Combat、ヘッドはZVEZDA 3610 German Pak36ATGun w/Crewから流用した。
弾薬ラックを背負い直して据わりを整えているポーズを取らせるが、同時にハーネス付属のラックをフィットさせなければならず今回作製したフィギュアの中でも難易度の高いポーズであった。
特に上半身の体勢と重心バランスは念入りに調整し、ラックを背負った状態で自立できるようにした。

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ウエストをややくの字に曲げ、さらに上半身を右斜め後方に捻らせる。
以前作製した後方に合図を出す戦車兵に似たポーズだが、あれ程まで無理に反らした瞬間という訳でもなく、リュックを背負った際、ショルダーのポジションを正す動作として割とよく見られるポーズである。上着を着脱するポーズにも近い。

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ユニフォームのボタンは、MasterClubのフラットリベットを埋め込んだ。リベット径が0.6mm、軸径が0.4mmのもの。
通常の山が高めのリベットもラインナップされているが、ボタンの形状からして平リベットの方が適しているだろう。
あらかじめボタンの位置に開口し、接着剤を流し込んだ後、リベットを差込んでいく。
この手法の良いところは、何個でも最適な形状が保てるうえ、先にしっかり開口してしまえば1本ずつ着実に差し込んで固定できる点で、後からポロッと取れてしまう事もない。

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同様の手法でヘルメットの省略されたリベットも再現しておいた。ラインナップの中で最小のリベットサイズは0.4mmの為それを使用した。
欲を言えば0.2~0.3mmあたりのもうひと回り小サイズが欲しいところだが、これ以上形状を保ったままサイズダウンするのも限界があるのかもしれない。
素直に伸ばしランナーの先端を炙って、曲面にしたものを植え込んだ方が手軽かもしれないが、半球状の物を安定した形状とサイズを保ったまま、数を作製するのは案外難しい。

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ラックを接着する前に、筆が届きにくい部分はフラットブラックで塗装しておいた。
装備品は銃剣とガスマスクケースの他、エポキシパテで潰れた状態の雑嚢を作製した。

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ヘルメットを装着させエポキシパテでフードを追加。
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ウエストベルトに弾薬盒を装着させ、エポキシパテでショルダーベルトを握らせた状態の手を作製した。
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by modelersbench | 2010-11-02 06:00 | Jagdpanzer IV L/70